相続税は財産課税です。「財産がある」ということに対する課税です。なじみのある所得税や住民税は所得課税です。「所得がある」ということに対する課税です。 「所得課税」は「儲け」の一部を税金として課税します。相続税という「財産課税」は「財産」の一部を税金として課税します。ここに大きな差があります。 確定申告の対象になる「所得課税」は「儲け」による増えた一部分を課税するだけです。いわば「元本」は持っていきません。これが「財産課税」と違うところです。しかし相続税申告の対象である「財産課税」は「財産…つまり元本」に対して課税しますから、元本を持っていくのです。明らかに元本が減ってしまうのです。その意味で相続税は重い税金です また所得税や住民税は毎年のものです。また確定申告年なじみのあるものです。給与所得者としても毎年の年末調整で接している税金です。しかし相続税は一生に一度か二度しか出会わない税金です。相続税申告は経験しません。ですから相続税はよくわからない税金なのでしょう。 相続税申告は納税者が自主的に申告するものです。相続税は工夫次第で税金が変わります。生前に相続税対策をしておくと大きく変わりますが、相続後の遺産分割を工夫するだけでも大きく変わります。所得税ではあまり経験しないことです。しかし、一生に一度か二度の税金ですから、よく分かりません。まして相続税では、税務調査の可能性もあります。いきな税務署がやってきたらどうしよう…。 またよくわからないからこそ相続税の申告を税理士に依頼します。税理士にとっても相続税申告は普段の法人の申告や確定申告等とは異なるものです。税務署でも資産課税部門という所得税や法人税とは別の部門が担当します。そのために相続税に詳しい税理士とそうでない税理士には工夫等で大きな差が生じるというのは事実です。それをわかった上で税理士に依頼しましょう そんな相続税と相続税申告が不安な人のための「相続税ネット」です。 | |
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